【演題】
イスラームとグローバル化

【講演者】
矢崎 早枝子 (やざき さえこ) 氏

学習院大学文学部史学科卒業後、チュニジア政府奨学生としてチュニスのブルギバ学校でアラビア語を勉強。その後エディンバラ大学で修士・博士課程を取得し、現在ケンブリッジ大学イスラーム研究所勤務。専門・リサーチの興味は中世イスラーム神秘主義運動(スーフィズム)、ムスリムとユダヤ人の関係一般、一神教と多・汎神教の比較など。

【講演要旨】
「イスラーム」と聞くとどの様なイメージを思い浮かばれるでしょうか。イギリスでは日本に比べるとイスラーム教やイスラーム教徒の方と触れ合う機会が増えたとは思いますが、マスコミの風潮もあり、マイナスのイメージを抱いていらっしゃる方もあるかもしれません。「イスラーム」と聞くと「中近東」・「アラブ」と自動的に連想してしまう方も少なくないのではないでしょうか。国別にみると現在最大のイスラーム国はインドネシアであり、イギリス国内のムスリムの大部分は南・東南アジア出身です。

今回のトークではイスラームの基本的な教え・宗派・文化、ムスリム内部での考えの違い、他の一神教(ユダヤ教・キリスト教)との関係、現在のムスリムの分布や旅行に行かれた際に役立つモスク建築などについてまず簡単にご説明したいと思います。後半は、IslamophobiaやIslam vs Westといった論調、また9/11や7/7ロンドン同時多発テロなどの為ムスリムに対する風当たりが強くなった中、イギリス国内のムスリムがマイノリティーとしてどの様な問題を毎日の生活の中で抱えているかについても、身近な例として触れる予定です。

イギリスでの生活を通して皆さんも様々な文化の違いを経験なさったのではないでしょうか。日本国内でもムスリム人口は確実に増える傾向にありますし、外国で就職を考えていらっしゃるのであれば「マイノリティーの移民」という立場について考えてみるきっかけにもなると思います。「テロ」や「戦争」と聞くと自分とは関係のないことのように感じられるかもしれませんが、考えの衝突は、お礼の言い方であったり、物を渡す時の態度など、日々の小さな誤解や違いの積み重ねでもあります。グローバル化・多文化主義が叫ばれる中、宗教や価値観・先入観の違いをどのようにとらえていくか、皆さんのご意見をうかがいながら議論できればと思います。

【日時】
2012年3月4日(日) 19:00開場、19:30講演開始

【場所】
Newnham College, Saundars Room

Address: Newnham College, Sidgwick Avenue, Cambridge, CB3 9DF
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=Newnham+College,+Sidgwick+Avenue,+Cambridge+CB3+9DF,+United+Kingdom&aq=&sll=36.5626,136.362305&sspn=36.566099,81.738281&vpsrc=6&brcurrent=3,0x0:0x0,0&ie=UTF8&hq=Newnham+College,+Sidgwick+Avenue,+Cambridge+CB3+9DF,+United+Kingdom&hnear=&radius=15000&ll=52.200032,0.107975&spn=0.01373,0.039911&t=m&z=15&cid=15805447338930478792&iwloc=A

※Saunders RoomはPorters' LodgeからFawcettと記されたドアを入り、一番最初の階段をワンフロア上がった左にあります。位置的にはPorters' Lodgeのすぐ上(下記地図の20番)です。
http://www.newn.cam.ac.uk/sites/www.newnham.local/uploads/files/About-Newnham/college_map_08.pdf

【会費】
会員 無料、非会員 (学生:2ポンド 非学生:3ポンド)