【演題】
プラトンの唯物論批判とイデア論

【講演者】
岩田 直也(いわた なおや) 氏

2007年京都大学総合人間学部卒業、2009年同大学大学院文学研究科修士課程修了。2011年10月よりケンブリッジ大学古典学部Ph.D. student(西洋古代哲学)

【講演要旨】
プラトンは、彼の著作の一つである『パイドン』という対話篇において、ソクラテスが若い頃当時の自然科学に驚くほど熱中したけれど、そこで語られている世界のもろもろの事象の原因説明に落胆して学ぶことをやめた、と伝えています。彼の自然科学に対する批判の要点は、感覚的な〈物〉をその原因理解の基底に据えていることにありました。その後、自然科学は大幅な進歩を遂げ古代の学問とはかなり異なる様相を呈していますが、なんらかの〈物〉的存在を基本要素とする点では、われわれの科学的思考もまた彼が拒絶したものの見方と本質的には同じと言ってよいでしょう。ソクラテスは、これに対して、〈善〉原因とイデア原因という考え方を世界の事象説明に導入しました。この新たな理論的枠組みは西洋の自然哲学のうち最も重大な転機のひとつと言われています。今回の講演では、みなさんとその一節を読みながら、私たちの常識とは異質なプラトンの価値や超越的存在を基盤とした思考法を紹介し、その意義について議論ができたらいいなと思っています。

【日時】
2012年1月21日(土) 19:00開場、19:30講演開始

【場所】
Wolfson College, Bredon House, Old Combination Room
Address: Wolfson College, Barton Road, Cambridge CB3 9BB
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=Wolfson+College,+Barton+Road,+Cambridge+CB3+9BB&sll=36.5626,136.362305&sspn=47.929672,78.662109&vpsrc=6&brcurrent=3,0x0:0x0,0&ie=UTF8&hq=Wolfson+College,+Barton+Road,+Cambridge+CB3+9BB&hnear=&radius=15000&ll=52.198401,0.100937&spn=0.018123,0.038409&t=m&z=15&cid=7073507479946906158&iwloc=A

※会場のOld Combination Room は、下記Wolfson College の地図上でBredon Houseと書かれたところにあります。Poters Lodge 前を通過し、Club Room内を突っ切って右側廊下に入ったところ、右手側の部屋です。

http://www.wolfson.cam.ac.uk/tour/

【会費】
会員 無料、非会員 (学生:2ポンド 非学生:3ポンド)