【題名】
外国為替取引のメカニズム

【発表者】
広渡 潔 氏 (PhD student, Faculty of History)

【日時】
2008年11月1日(土) 19時30分~21時30分

【場所】
Graduate Union, 17 Mill Lane, Cambridge

【発表要旨】
日本で異常低金利が長引くなかで、金利選好を背景に個人の外貨建て資産が急速に増加しています。家計部門の外貨建て資産残高は2001年度末に17兆円強でしたが、2007年度末に約50兆円にまで急激に増えております。こうしたなかで一般の方の外国為替の関心が高まっており、巷では外国為替に関する実用本がかなり出回っておりますが、必ずしも外国為替に関する認識が十分深まっているとは言えません。私自身ケンブリッジに来る前、外国為替専門銀行であった旧東京銀行で約30年勤め、エコノミストあるいはディーラーとして外国為替業務に携わってきましたが、今回の十色会ではできる限り実務に即した形でわかりやすく外国為替のお話を行いたいと思っております。
話の要点は主に3つに絞られます。まず第1に外国為替相場の建て方の特殊性ならびに外国為替市場の特徴、第2に外国為替も相場ですから当然需給関係を反映するわけでその大きな材料が国際収支です。国際収支はどんな原理でできているのか。第3に為替の先物相場とはどんなメカニズムで形成されるのか。特に裁定(Arbitrage), 金利平価(Interest Rate Parity)について実務に即した形で説明したいと思います。