【題名】
量子暗号通信の時代へーー量子力学が正しい限り安全である通信って・・はて・・

【発表者】
半村 清孝 氏 (物理学部日立ケンブリッジ研究所)

【日時】
2009年3月7日(土) 19時30分~21時30分

【場所】
Graduate Union, 17 Mill Lane, Cambridge

【発表要旨】
本講演では、量子力学なる物理理論を、暗号通信技術の開発に利用する試みについてお話いたします。この技術のおもしろいところは、これが絶対に盗聴が不可能な通信をもたらすということもさることながら、その盗聴不可能性の保証のさせ方が特異なことです。「量子力学の正しさ」によって保証させるのです。量子力学は正しいとされています。したがってこの通信技術は安全だ、とするわけです。これまでは通信の安全性とは、暗号文を解読するのに必要な計算労力の膨大さに頼るものでした。量子暗号通信技術とは、量子力学の画期的な「使い方」がもたらした魔法の通信技術といえます。
量子力学は単に新機能デバイス開発のための道具ではありません。本講演では、量子暗号通信技術に加えて、「量子テレポーテーション」なる技術についても紹介したいと思います。