【題名】
仏教正典の歴史

【発表者】
馬場紀寿氏 (Darwin College)

【日時】
2007年11月25日(日) 14時~15時30分

【場所】
Keynes Hall, King's College

【発表要旨】
キリスト教の聖書やイスラム教のクルアーンと異なり、仏教正典の歴史はいまだ多くの謎に包まれている。それは如何なる言語で書かれているのか?いつ、どのようにして編纂されたのか?どのようにアジアの諸文明と関わっているのか?この発表では、近代仏教学の方法論を説明した上で、上座部仏教正典の歴史を明らかにしたい。
第一に、近代仏教学の方法論を概説するために、インド仏教文献の言語(インド=ヨーロッパ語族であるサンスクリット語とパーリ語)の特徴を略説し、インド仏教文献がアジアの言語(中国語やチベット語)へ翻訳される過程を説明する。第二に、パーリ語文献と中国語訳文献・チベット訳文献とを比較して、いつ、どのように上座部仏教正典が編纂されたのか、その背景にある思想は何かを解明したい。