【題名】
これもナノ? ―ダイアモンドの作り方からゴルフクラブの最新素材まで―

【発表者】
青野 祐美 氏

【日時】
2004年11月20日(土) 19時30分~21時30分

【場所】
Meeting Room, Clare Hall

【発表要旨】
昨今、カーボン ナノ チューブという言葉を耳にされることはありませんか。直径が髪の毛の10000分の1に満たない、炭素でできた極細のチューブで、今ナノテクノロジーの分野で空前のブームを巻き起こしています。ちなみにナノテクノロジーやカーボンナノチューブの「ナノ」とは1000000000分の1メートルのことです。この目に見えない小さな世界で、これまで主役だったシリコンに取って代わろうとしているのが、カーボンナノチューブなどの炭素です。炭素材料の代表といえばやはりダイアモンドとグラファイトです。ご存知のようにダイアモンドは物質中もっとも硬い物質で古来より宝石として珍重されてきました。片やグラファイトは鉛筆の芯に象徴されるようにやわらかく、真っ黒な物質です。同じ炭素だけでできているのにどうしてこんなに違うのでしょうか。さらにほんの20年前、ダイアモンドともグラファイトとも異なる炭素が発見されました。第3の炭素と呼ばれるフラーレンです。カーボンナノチューブはこの仲間です。カーボンナノチューブはダイアモンドに匹敵する硬さがありながら、グラファイトと同じように電気を通すため、これを使えばパソコンをもっと小さく高性能にできる可能性があります。また数年前にこれまで難しいとされていた高品質なダイアモンドを手軽に作る方法が開発されました。それにより、また全く新しい原理のデバイスを作ることも可能になるといわれています。本発表ではダイアモンドの作り方から、カーボンナノチューブを含めた炭素のナノテクノロジーの世界までをご紹介したいと思います。